木枯らしが吹きはじめると「腰が冷える」「手足が冷たい」「夜なかなか身体が温まらず、寝付けない」など、寒さや冷えを訴える人は必ずいるはずです。
身体全体が冷える、あるいは手先足先の冷たさが我慢できないという「冷え症」人口は、想像をはるかに超えて、たくさんいます。日常生活もままならないほど、重症の人も少なくなりません。
冷え症に苦しんで相談に来られる人たちは、単に「寒い」「冷たい」というだけでなく、「肩がこる」「関節が痛い」「手足がしびれる」「頭痛がする」「便秘がひどい」「いらつく」「激しい疲労感が取れない」「会社の帰りは歩くこともままならない」「眩暈がひどい」など、さまざまな症状を訴えられます。
女性の実に7割近くもの人が、この冷え症に悩んでいるといわれています。
しかし、女性特有の悩みと思われがちな冷え症ですが、決して女性だけの問題ではありません。男性にもおなじような症状を訴える人が増えてきており、生活環境の変化から子供、お年寄りにまで広がっている傾向にあるのです。
しかも、最近では過度の冷房やさまざまな生活環境の変化が影響して、「夏でも寒い」と訴える人が増えてきています。
そして、実際に冷え症になったばかりに、仕事をつづけることができなくなって、退職してしまったりする人や、学校に行けなくなったりする子供たちもいるのです。 |